「今度こそ絶対痩せてやる!」
そう思ってダイエットを始めたものの、なかなか本気になれない・・・モチベーションが続かず食べてしまう・・・そんな悩み、ありませんか?
実は筆者自身、数年前までは常にそんな悩みを抱えた万年ダイエッターでした。
「痩せたい!」「今年こそダイエット成功する!」と食事を減らし、運動をがんばるものの、気づけば元の生活に戻ってばかり。痩せている人を見て「私はどうせ意志が弱いから、一生痩せられないんだろうな」と思っていました。
ですが痩せたいのに本気になれないのには理由があり、その理由がわかればダイエットは簡単なんです。
本記事では「痩せたいのに本気になれない」と悩む方に向けて、
- 痩せたいのに本気になれないのはなぜ?
- ダイエット中に食べてしまう理由
- 挫折しないおすすめダイエット法
について解説します。自分自身のダイエットを振り返ってみてくださいね。
痩せたいのに本気になれないのはなぜ?
痩せたいのに本気になれないのには、ちゃんと理由があります。
- ムリな食事制限をしている
- 過度な運動をしている
- 寝不足やストレス過多の生活
- 完璧主義
- ダイエット法が合っていない
- モチベーションに頼っている
痩せたいと思いながら、ついお菓子をつまんだり、運動は三日坊主で終わったり。周りから「本気で痩せたいと思ってるの?」なんて言われた経験がある方も少なくないでしょう。
ひとつずつ解説していくので、当てはまるかどうかチェックしてみてください。
①ムリな食事制限をしている
痩せたいのに本気になれない理由の1つ目は、ムリな食事制限です。
ダイエットにおいて、摂取カロリーよりも消費カロリーが多い、アンダーカロリーを作ることは必須です。

ですがムリな食事制限で摂取カロリーを減らしすぎると、体は飢餓状態と判断して栄養を取り込もうとして、食欲を増します。痩せたいのに本気になれない=食欲が抑えられない、というのは、エネルギーが足りていない可能性があります。
それでも食欲をガマンし続けると、体は代謝を落として省エネモードになり、これをホメオスタシス(生体の恒常性)と言います。ホメオスタシスはもともと飢餓状態に備えるための機能であり、山で遭難した人がわずかな水と食料で生き延びられるのは、ホメオスタシスが働くからです。つまりホメオスタシスが働くと、生きるために最低限必要なエネルギー以外の消費を抑えます。
その結果、集中力が低下したり、だるさや疲れやすさ、体力の低下、便秘、イライラしやすいなど、心身に不調があらわれて、ダイエットを継続することが難しくなります。結果、ダイエットへの意欲も低下し、「痩せたいのに本気になれない」という状態に陥ります。
②過度な運動をしている
痩せたいのに本気になれない理由の2つ目は、過度な運動です。
運動すると体はエネルギーを消費します。すると消費カロリーが増えた分、エネルギーを欲して食欲を強めるんです。気分的にも「運動したからご褒美」と、スイーツなんかを食べたくなりがちです。身に覚えのある方も多いのではないでしょうか?
もちろん運動すれば、運動しない時よりも消費カロリーが増えるので、その分食べてもオーバーカロリーにはなりません。ただ運動で消費したエネルギーよりも、食事で摂取するエネルギーのほうが増えれば、当然オーバーカロリーになって太ります。
たとえば1時間のジョギングで消費するカロリーは以下の通りです。
- 体重55㎏:404kcal
- 体重60㎏:441kcal
- 体重65㎏:478kcal
食べ物で400~500kcalというと
- てりやきマックバーガー(マクドナルド):487kcal
- ミニシロノワール(コメダ珈琲):422kcal
- マルゲリータピザ(サイゼリヤ):559kcal
- ニューヨークチーズケーキ(スタバ):414kcal
- エスプレッソアフォガードフラペチーノ®(スタバ):438kcal
といった感じで、ペロリと食べられるぐらいの量になります。
つまり過度な運動をしても、消費した以上に食べれば痩せないどころか太り、疲れるだけで結果につながりません。すると「痩せたいけどもう運動したくない」と、だんだんやる気がなくなってきます。
また過度な運動は長続きしません。特にこれまで運動習慣が全くない人が、いきなり「毎日1時間ジョギングする」という目標を立てても、ハードルが高すぎますよね。
脳は変化を嫌う習性があり、変化しようとすると拒否反応を起こします。ハードルが高い目標を立てても継続できないのは、意志が弱いせいではなく、脳の仕組み上、仕方がないことなんです。
痩せたいのに本気になれない人は、運動習慣や目標を見直す必要があるかもしれません。
③寝不足やストレス過多の生活
痩せたいのに本気になれない理由の3つ目は、寝不足やストレス過多の生活です。
寝不足のときは、食欲増進ホルモンであるグレリンが増えて、食欲抑制ホルモンであるレプチンが減ることが分かっています。すると食欲が抑えられず、コントロールできなくなるのです。
また寝不足は前頭葉の働きを低下させます。前頭葉とは大脳の一番前の部分にあり、意欲や感情、判断力に関わっています。

この働きが低下するとダイエットのやる気がでない、判断力が落ちて食べすぎる、といったことにつながります。特に普段、ダイエットを意識して食べるのをガマンしている人ほど、理性がきかなくなり食欲が乱れやすいです。
また寝不足やストレスは、自律神経のバランスを崩します。
自律神経とは私たちの意思とは関係なく働く神経のことで、活動モードの交感神経と、休息モードの副交感神経からなります。寝不足やストレス状態のときは、自律神経のうち交感神経が優位になります。すると睡眠の質が低下したり、胃腸の働きが弱くなって栄養の消化吸収能力が低下します。
食事を摂っても栄養が吸収されないと、体はエネルギー不足となってさらに栄養を取ろうとして食欲を増します。そのため食べすぎにつながり、一度食べ始めると「もう私にはダイエットなんてムリだ」とやめてしまう人も多いのです。
④完璧主義
痩せたいのに本気になれない理由の4つ目は、完璧主義です。
完璧主義は、ゼロヒャク思考や白黒思考とも言います。「やるなら何でも完璧にしないと気が済まない」「0か100しかない、中途半端は許せない」「白か黒かハッキリさせたい、グレーは認められない」といった思考のクセです。
あなたはこんな経験ありませんか?
- 毎日1時間のウォーキングを1週間続けたが、疲れてできない日があると「もういいや」とやめてしまう
- カロリーを細かく計算して、間食も全くしなかったが、1日外食して食べ過ぎただけで「太った」と落ち込み、ドカ食いする
- 「有酸素運動は20分以上しないと脂肪が燃えないから」と、10分時間があっても運動しない
こんな経験がある人は、完璧主義の傾向があるかもしれません。毎日100点を目指し、それ以下は許せないという方は、ダイエットを継続することは難しいです。
そもそも、24時間365日完璧な人なんていません。SNSのインフルエンサーも、完璧な食事や運動を載せていても、食べすぎたりサボる日だってあるはず。それなのに自分と誰かを比べて「あの人はがんばってるのに私は続けられない」と落ち込む必要はありません。
1週間のうち、100点の日が4日・0点の日が3日あると、平均点は57点。一方で70点の日が5日・60点の日が2日だと、平均点は67点になります。
これが長期間になると、毎日100点を目指す人は0点の日が増える可能性があります。すると70点を目指している人のほうが、平均点は高くなり、結果的にダイエットも成功しやすくなるのです。
100点を目指してすぐに挫折してしまう人は、思考のクセを見直してみましょう。
⑤ダイエット法が合っていない
痩せたいのに本気になれない理由の5つ目は、ダイエット法が合っていないことです。
たとえば多くの人が経験している
- 糖質制限
- 脂質制限
- 筋トレ
- 有酸素運動
- ファスティング
- 16時間断食
など、それが本当にあなたに合ったダイエット方法なのか考えたことがある方はいるでしょうか。
多くの人は自分が太った原因を考えないまま、ファスティングや16時間断食、糖質制限、筋トレといったダイエット方法に挑戦します。
ですがあなたが太ったのは、ファスティングをしなくなったからですか?16時間断食をやめたからですか?摂っていなかった糖質を摂り始めたからですか?筋トレをやめたからでしょうか?おそらく違いますよね。
根本的な原因を解決できなければ、一時的に痩せてもリバウンドしたり、そもそも無理を強いていることが多いので、痩せたいのに本気になれないという事態に陥ります。
太った原因、痩せない原因は人それぞれ違い、その原因を解消していくことが、ダイエットにおいて最も大切なんです。
⑥モチベーションに頼っている
痩せたいのに本気になれない理由の6つ目は、モチベーションに頼っていることです。
毎日同じように高いモチベーションを保てる人は、おそらくいません。ですが多くの人はモチベーションに頼って、ダイエットしようとするんです。
モチベーションとは動機づけのことで、初動に必要な力です。一度始めたことを続けるためには、習慣として身に付けることのほうが大切なんです。
たとえば車を運転するとき、動き始めるときはしっかりアクセルを踏まないと、なかなか進みません。ですが一度スピードが出ると、軽くアクセルを踏むだけで進み続けることができますよね。
ダイエットもこれと同じで、実は始めることが一番難しいのですが、一度始めてしまえば継続するだけ。つまり継続できる行動レベルであることが重要です。モチベーションに頼らないと継続できない方法であれば、ダイエットを続けていくことは難しくなります。
ダイエット中なのに食べてしまう理由は人それぞれ
痩せたいのに本気になれない理由を6つ解説しましたが、いくつ当てはまりましたか?
痩せたいと思っているのに食べてしまう人は、「私は意志が弱いからだ」と思いがちですが、実は意志の弱さが原因ではありません。
もし食事制限をしているのであれば、エネルギー不足で食べたくなるのは当たり前ですし、過度な運動や寝不足・ストレス過多の生活はホルモンバランス・自律神経バランスが崩れて、食欲が抑えられなくなります。
ダイエット方法が合っていなかったり、完璧主義の性格・モチベーションに頼っている場合は、そもそも長期間続けることが難しかったり、結果に繋がりにくく、反動で食べすぎにつながります。
その結果、「痩せたいのに本気になれない」という状態に陥ってしまいます。
では本気になれないから痩せられないのかというと、答えはNOです。
モチベーションに頼らなくても継続できるダイエット方法が分かれば、あなたはもう挫折することがなくなります。
挫折しないおすすめダイエット
挫折しないおすすめダイエット方法は、自分が痩せない原因を理解し、その原因を解消することです。
そもそも『ダイエット』という言葉の語源は、古代ギリシア語の『Diaita(ディアイタ)』から来ています。Diaitaの意味は生活様式・生活習慣・生き方。英単語『Diet』も食習慣・食生活という意味を持っています。
つまり本来ダイエットとは、食生活や生活習慣を改善していくことを指します。
モチベーションに頼らないと日常生活を送れない人はいませんよね。例えば朝起きて顔を洗う、食事の後に歯を磨く、出かける前に服を着替える、帰宅したら手を洗う、お風呂に入る・・・など、日常生活にはモチベーションに頼らず、無意識レベルでしていることが多いはずです。
ダイエットもこれらの行動と同じように、モチベーションに頼らず継続できる習慣を身に付けていきましょう。
具体的には
- 7時間以上の睡眠をとる
- 疲れたら休む
- 食事を3食とる
- 食事は腹八分目で終える
- 1日6000歩以上歩く
- ストレスを定期的に発散する
- 「7割できればいい」と考える
というように、ダイエットをイベントと考えず、日常生活の中にムリなく取り入れられることに取り組んでいきましょう。
実際、筆者も20年以上「痩せたい」が口癖の万年ダイエッターでしたが、生活習慣を見直したことでするっと体重が落ち、現在もキープしています。
生活が崩れて一時的に体重が増えることもありますが、また生活習慣を戻すとムリなく体重も戻せています。
自分が痩せない原因、太った原因を把握しておくと、絶対に挫折することがなくなりますよ。
痩せたいのに本気になれない人はパーソナルサービスも検討しよう
とはいえ「自分が痩せない原因が分からないから困ってる」「自分のダイエット方法が合ってるかわからない」「SNSの情報に振り回されてしまう」という人も多いはず。
そんな人はパーソナルサービスを利用するのも一つの方法です。
パーソナルサービスにはオンラインと対面があり、自分の生活スタイルに合わせたサービスを選ぶことができます。
特に完璧主義であったり、モチベーションに頼っている方、一人では継続できないという方にはおすすめです。
あなたの悩みに寄り添って、時には伴走し、時には背中を押してくれるトレーナーがいると、ダイエットを継続しやすい環境を作ることができます。
ただしムリな食事制限や、ハードすぎる運動を推奨していないところを選ぶことが大切です。
先述したようにダイエットとは、良い習慣を身に付けて継続していくことが重要。一時的に痩せても反動が来やすい、食事制限や運動だけのアプローチでは、結局ダイエットに悩む日々から抜け出せません。
パーソナルサービスを選ぶときには、しっかりあなたの悩みに寄り添ってくれること、ムリな食事制限や運動を推奨していないことをポイントに、自分に合ったサービスを選びましょう。
まとめ
痩せたいのに本気になれない理由と、挫折しないダイエット方法をお伝えしました。
何度もダイエットとリバウンドを繰り返してきたり、痩せたいのに食べてしまったり・・・「もう一生痩せられないんじゃないか」と思っていた方も、正しく取り組めばかならずダイエットを継続することができます。
ダイエットは100点の日を数日作ることよりも、平均60点の毎日を過ごすほうが大切です。
完璧を目指さず、小さなことから始めてみてください。
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