「ダイエット中に絶対に太る食べ物が知りたい!」
「太る食べ物さえ避ければ痩せれるはず!」
「ケーキやラーメンは食べたら太る?!」
このような疑問をもち、情報収集しているダイエッターの方も多いのではないでしょうか。
いきなり結論からいうと、「ダイエット中に食べたら絶対に太る食べ物TOP5」なんてものはありません。
意外かもしれませんが、食べたら絶対に太る食べ物なんて存在しないのです。
この記事では、食べたら絶対に太る食べ物は存在しない理由について詳しく解説していきます。
今まで食べ物を「太る・太らない」で考えていた人は、食べ物への考え方が変わるきっかけになると思うので、ぜひ最後までご覧くださいね。
食べたら絶対に太る食べ物は存在しない
再度結論を申し上げますが、「食べたら絶対に太る食べ物」はありません。
なので、ガッカリするかもしれませんが「太る食べ物TOP5」も存在しません。
意味がわからない!と思う人も多いのではないでしょうか。
筆者も必死にダイエットしていた頃は、外食のたびに揚げ物は控えようとか、デザートのカロリーをチェックしてわざわざ低カロリーなものを選んだりとか、無意識に食べ物を「太る・太らない」で判断していた時がありました。
もう完全にダイエット脳ですよね。
太るか太らないかは「食べ物」ではなく「カロリー収支」で決まります。
摂取カロリーが消費カロリーを上回れば太るし、消費カロリーが摂取カロリーを上回れば痩せます。
つまり、いくら高カロリーな「太りそうな食べ物」を食べたとしても、カロリーオーバーしなければ太らないということ。
食べたら絶対に痩せられない・確実に太る食べ物というのは存在しないのです。
食べ物を「太るか太らないか」で判断するのは間違い
世間的に太る食べ物として認識されていて、ダイエット中に避けるべきものとされているのは、このような高カロリーな食べ物ではないでしょうか。
パン
揚げ物
ケーキ
アイス
お菓子
ピザ
ハンバーガー
ラーメン
あなたが想像していた「太る食べ物」はこの中にありましたか?
前述しましたが、パンでも揚げ物でもケーキでも食べ過ぎてカロリーオーバーにならなければ太りません。
逆に野菜や果物、こんにゃくや豆腐など一見ダイエットに良さそうな食品でも、食べ過ぎてカロリーオーバーになれば太ります。
実際筆者の周りにも、太りそうと認識されているカップラーメンを毎日食べている人がいたのですが、全く太っておらず、むしろ痩せていました。
このように、カップラーメンなど高カロリーな食べ物を食べても、摂取カロリーが消費カロリーを上回らなければ太ることはありません。
これを食べたら太る!という風に、食べ物を「太るか太らないか」で判断すること自体が間違いということです。
太る本当の原因は「食べ物」ではなく「食欲」
太ってしまうそもそもの原因は「食事を適量で済ませられない食欲」にあります。
本来人の体は、必要な分だけ食欲が湧くようになっていて、満たされれば食欲が落ちつくようにできています。
食欲が落ち着いている人は高カロリーな食べ物を食べても、体は「エネルギーが満たされた」と判断しカロリーを適量に調整してくれるので太りません。
ちょっとわかりにくいかもしれないので、例を出して説明しますね。
例えば、普段1800キロカロリー消費している人がいたとします。
その人が朝食で500キロカロリー食べて、昼食で1000キロカロリーのラーメンを食べたとしましょう。
ここまでの摂取カロリーは、朝食と夕食で合計1500キロカロリーです。
食欲が落ち着いていれば、昼食でラーメンを食べたのでお腹が空かず、夕食は300キロカロリーくらいで自然と終われます。
そうすると、3食で消費カロリー分の1800キロカロリーを摂取したので「摂取カロリー=消費カロリー」となり、プラマイゼロで太らないということはわかりますよね。
このように、食欲が整っていれば体に必要な1800カロリーで満足するように、体が勝手に調整してくれるのです。
たとえ300キロカロリー以上食べたとしても、代謝が正常であれば代謝も上がり、食べた分を消費することができます。
しかし食欲に問題がある人は、昼食で高カロリーなラーメンを食べてお腹が空いていないのにも関わらず、夕食もいつも通りの食事をしてカロリーオーバーになってしまうのです。
カロリーオーバーな日が続けば、余ったカロリーが蓄積されて当然太ります。
また、食欲に問題がある場合、お昼に食べ過ぎたからと無理に夕食を抜いて調整しようとして、翌日に食欲が乱れて食べ過ぎてしまうパターンが多いです。
食べすぎた日の夕食を調整したところで翌日に食べすぎてしまったら、結局夕食を抜いた分以上のカロリー摂取につながってしまい、結果カロリーオーバーで太ってしまいます。
太るのは食べ物の問題ではなく食欲の問題なのです。
食欲が自然と整えば毎日ラーメンでも太らない!
じゃあ、食べ過ぎなければ毎日ラーメンでも本当に太らないの?
このように疑問に思いますよね。
答えは「イエス」です。
もちろん、ラーメンなどの味が濃い食品は、食欲を刺激して食べ過ぎを招く可能性はあります。
ですが極端な話、毎日お昼ご飯でラーメンを食べても、食欲が整っていて自然とカロリーが調整される人は太りません。
高カロリーなものを食べても太らないポイントは、食欲が意識的にではなく「自然と調整されること」です。
食欲が自然に整っていれば、ラーメンだろうとケーキだろうとハンバーガーだろうと食べても太りません。
逆に、これらに心当たりがあれば食欲が自然に整っていない状態といえます。
・ラーメン単品では物足りず、チャーハンや餃子も一緒に頼む
・お腹いっぱいなのにデザートは別腹
・お腹が苦しくなるまで食べてしまう
・3食食べたのに食べ物のことが頭から離れない
・甘いものが毎日やめられない
心当たりはありましたか?
もし心当たりがあるのなら、食欲に問題がある可能性が高いと言えます。
食欲の問題を解消しないと、いつまでたってもダイエットから抜け出すことができません。
太る食べ物を探している場合ではありませんよ。
そんなこと言われても、どうすれば良いのかわからない!
食欲を整える方法があるなら教えてくれ!って思いますよね。
安心してください。
次の項目で、食欲が調整される仕組みから整えるポイントまでお伝えしていきますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
食欲が調整される仕組み
食欲は「ホメオスタシス」という機能によって一定になるように調整されています。
※ホメオスタシスとは
血糖値や血圧、免疫など体内の機能を一定に保つために体に備わった機能。
食欲や体重を一定に保つ役割も持ちます。
血糖値や血圧はもちろん、体重や食欲が上がり下がりしても、その人の最適な数値に戻してくれます。
例えば、体重50kgの人が多少食べ過ぎて一時的に51kgになったとしても、ホメオスタシスが正常に機能していれば、食欲を下げるか代謝を上げることで体重を50kgに戻そうとします。
このような働きをもつのがホメオスタシスです。
ホメオスタシスにより食欲がコントロールされていると、活動に必要なエネルギーが補給されれば自然と食欲が落ち着くようになっています。
食欲が乱れるのは、食欲を自動的にコントロールしてくれるホメオスタシスが「機能不全」を起こしているからです。
ホメオスタシスは、自律神経とホルモンで調整されています。
※自律神経とは→内臓や血管など意識的に動かすことのできない組織の活動をコントロールしている器官。
※ホルモンとは→体内のさまざまな機能を調整する化学物質。
つまり、自律神経とホルモンが乱れると、ホメオスタシスが機能不全を起こし、食欲と代謝が乱れて太りやすくなるということです。
食欲は意思の力でどうにかできる問題ではないのです。
ここまで読んで、
ホメオスタシスが大事なのはわかったけど、自律神経やホルモンを乱さないなんてできるの?
このように思いませんでしたか?
たしかに、ホメオスタシスや自律神経やホルモンという器官を整えるなんて、簡単にできる気がしませんよね。
ですが、これらを整えるためにやるべきことは意外とシンプル!
難しく考えすぎる必要はありません。
次の項目で詳しく解説していきます。
自律神経とホルモンを整えるには生活習慣が重要!
ホメオスタシスの乱れを改善して食欲をコントロールするためには、自律神経とホルモンを整えることが最も大切です。
自律神経とホルモンは、生活習慣に大きく影響を受けます。
自律神経とホルモンに影響する生活習慣
・食事(カロリー不足・過多、栄養バランス)
・睡眠(睡眠不足、睡眠の質)
・血糖値(血糖値が安定しているかどうか)
・運動(運動不足、運動やりすぎ)
・感情(ストレスや不安)
・腸内環境(便秘、下痢、お腹の張り)
これらの生活習慣を整えていくことが自律神経とホルモンを整え、食欲の安定につながるということを覚えておいてください。
対処法をざっくりとまとめると、
・3食バランス良く食べる
・適度に動きしっかり寝る
・ストレスをためない
ということです。
どれも当たり前のように感じる生活習慣ですよね。
ですが、このような健康度の高い「当たり前に感じる習慣」が自律神経とホルモンの安定には必要不可欠です。
この「当たり前に感じる習慣」をあなたはどれくらい出来ていますか?
もしできていないのであれば、少しずつで良いので、できることから変えていきましょう。
今までてきていなかった習慣を変えるのは難しく感じるかもしれませんが、良い習慣さえ身につけてしまえば、食欲も落ちつきダイエットはかなり楽になります。
全てをいきなり完璧にする必要はありません。
どの生活習慣が自分の食欲に影響してそうかを考えて、焦らずに1つずつ対処していきましょうね。
食べ物を悪者にするのはやめよう
食べ物を「太る食べ物」と区別して悪者にするのはやめましょう。
現実として、あなたの周りに毎朝パンを食べているのに太っている人はいますか?
揚げ物やラーメン・ケーキを頻繁に食べている人は、もれなく全員太っていますか?
違いますよね。
繰り返しになりますが、太るのは食べ物のせいではなく、体が必要としている以上に食べ過ぎてしまう食欲の問題です。
食べ物を「太る」「太らない」で判断して制限してしまうと、その食べ物を食べるのが怖くなるだけではなく、「執着」が強くなり反動で食べ過ぎてしまう可能性が高まります。
結局、食べ物を悪者にしてもダイエットはいつまでたっても上手くいきませんよ。
まとめ
食べ物を「太る・太らない」で判断するダイエット脳から抜け出すためには、生活習慣を整えて食欲を適正にすることが大切です。
SNSやネットの情報で「太る食べ物」として色々紹介されているので、あれを食べたら太る!これを食べれば太らない!このような思考になってしまう気持ちもよくわかります。
せっかくなのでこの機会に、太る食べ物を今まで避けていてストレスになっていたのであれば、考え方を見直してみてくださいね。
食べ物に対する考え方を見直すことで、ダイエットや食べ物に振り回されることもなくなり、食事をもっと楽しむことができるようになりますよ。
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